【集団思考】会議で決めるからこそ非合理的な意思決定をしてしまう【心理学】

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集団思考

おはようございます!なべっちです。
昔はアイデアを出すとき、みんなで「ブレストしよう(ブレインストーミング)」とする場面もありましたが、今では個人で考えた方がいいアイデアが出るということが証明されているのはご存知かもしれません。

心理学においても「集団思考(集団浅慮)」という言葉があり、集団で意思決定する場合において、個人のそれよりも非合理的な意思決定が容認される。と言われています。

これは専門家の集まる会議、社内の小さな会議など、大小問わず発生します。

今回は集団思考についてお話ししたいと思います。

集団思考が起こる4つの理由

集団思考とは集団で意思決定する場合において、個人のそれよりも非合理的な意思決定が容認される。ということです。
これがおこる理由として、心理学者のジャニス氏によると

①集団凝集性が高いこと
②外部情報から隔絶され、孤立すること
③指示的なリーダーがいること
④高いストレス状況にあること

この4つの原因があると考えられています。
集団の凝集性とは、集団としての結束力や団結力が高いことですが、会議においても結束力が強いと、個人の考えを貫き通すことよりも、和を乱さないことを優先してしまうからです。

自分が他者を尊重しないと自分自身も阻害されてしまうかもしれないと考える社会的な生き物なので、非合理的だと思っても、別の意見があっても自分だけが異を唱えるのはなかなか難しく、たとえ言えたとしても押し通すのは難しくなってしまいます。

また外部情報や集団以外の人の意見を参照することで多角的な検討を可能にできます。場合によっては自分たちが間違っているのではないか?という点も気づくことができます。

③の指示的なリーダーはいつもお伝えしていることではありますが「心理的安全性の重要性にも関わることです。
つまり影響力の大きいリーダーは指導力などもあり、話し合いを進めるのには良いかもしれませんが、反対意見を言いづらかったり、説得力があったり、雰囲気、リーダーに賛成しておけば良いかといった空気になってしまうことが考えられます。
チームの存在価値がなくなってしまうことでもあります。

④のストレスがある状況下だと当たり前ですが「早く終わらせたいな」という気持ちがあり、話し合いを終わらせようと意識するので深い議論を避けてしまうでしょう。

まとめ:空気を読むとは気を使うことではない。目的を考える

集団思考は人間が社会的な生き物であるからこそ起きてしまいます。
これが起きないようにするために冒頭のブレストも匿名性を高めたりする必要があったりします。
会議の場でよく、空気を読みすぎて発言できないなどの話もありますが、これは空気を読んでいるとは言えません。
本当に読んでいたら、目的のために、伝えたいことが伝えれるはずです。
空気を読んで!という人も問題ですが、自分が空気を読んで意見が言えないというのは読めていないから不安なだけです。

ここでもやはりチームとして、意見が言い合える、受け止めれる関係性を作れていることが大事ですね

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