【ネガティブな感情は役に立つ】罪悪感はいいけど恥は役に立たない!

心理学 ネガティブな感情 心理学
恥の意識は植え付けるな!

おはようございます!なべっちです!

いつもお伝えしていますが、ネガティブな感情は必ずしも悪いわけではなく、自分で過度に辛くなってしまったり、有効に使えないことが問題です。

セラピストや自己啓発の人は罪悪感を和らげようと努力したり、罪悪感は捨てなさい!「しなければならない」というのは考えない方がいい!など否定したりします。

その感情や考えがダメなわけでなく、正しい理解をせずうまく使えていないだけなので否定する必要はありません。

「今の状況を良くしているか、悪くしているのか」「自分がより良くなるのに役に立つのか、足を引っ張るのか」を自問し、建設的に使えるものを採用し、役に立つように使えばいいのです。

今回は罪悪感の有効性と恥の意識についてお伝えしたいと思います!

結論:罪悪感があるからこそ、改めようとしますが、恥の意識は自分自身を否定し、逃避につながってしまいます。

恥の意識を持つ人は知らないことなどに直面した時にも、知らないことが恥ずかしいとし、向き合えなかったり、ネガティブな感情は基本的には有効に使えるのですが、「恥」というのは実際にはのぞむ行動の妨げになります

罪悪感は対人関係に気を配り思いやりのある人間にする

臨床心理学者ジューン・タングーは犯罪抑止の鍵は罪悪感を含めた道徳感情ではないかという仮説を10年以上研究し立証しました。

罪悪感を覚える傾向のある服役囚はそうでない人に比べ、過去の過ちのために深く苦しんでおり進んで罪を告白、謝罪し、自分が起こした問題の後始末をしようとししていました。

服役囚だけでなく罪悪感を覚えやすい人は飲酒運転、窃盗、薬物、他者への攻撃などをすることが少ないという調査結果が報告されてます。

罪悪感と恥の混同

罪悪感とは「過ちに対する自責の念」であり、「自分の行動が不十分、誤りだったと感じることによる自己批判」ですが恥は「自分の行為が過ちだったと考えるだけでなく、自分自身を悪い人間」と感じることです。

罪悪感は特定の状況に限られますが、恥は自分そのものをネガティブに捉え有益ではありません。

そのためにもまずは恥と罪悪感の違いを意識しましょう。

恥の意識とは

・自分という人間全体に注目する
・自分自身を不快に思う
・なぜあんなことをしたのかと自問する
・強い苦悩と欠陥意識
・自分は何もできない
・身をすくめ、現実を避け逃避を願う
・隠れたいと思い、それができないと攻撃的になる
・他者を責める(スケープゴートを探す)

罪悪感とは

・自分の行為とそれによって傷ついた人たちに注目する
・自分がしたことを不快に思う
・なぜ自分はあんなことをしたのかと自問する
・心の痛みはそれほど強くない
・悪い結果に対して自分には何かができると思う
・緊張感と後悔を覚える
・ダメージを修復し、償いをしたいと思う
・悪かったのは自分だと思っている

まとめ:過ちから成長が生まれる

誰でも過ちを犯します。(しないのであれば何もしていない人生かもしれません)

罪悪感を覚えることで自分を責めたり落ち込むこともあると思います。

心理学者のロイバウマイスターも「罪悪感によって落ち込んだ人は、気持ちを和らげるために、尽くすようになる」といっています。

過ちから自分の行動が人にどういう影響を与えるかを学び次からは気遣いができるようになります。

対して恥の感情を持つと問題は悪化します。

子供を叱る時にもドラえもんのように廊下に立たせるのは恥の意識を植え付けてしまうでしょう。
もしのび太が恥ではなく罪悪感だったら次はもっとちゃんと勉強しよう!とか思えるかもしれません。

恥の意識を植え付けていくと行動の改善には結びつかず、その人の不安と攻撃性は増え周囲から孤立していきます。

「自分がしたことを気にかけるからこそ、罪悪感を覚える。傷つけれ攻撃された人も相手が罪悪感を覚えたことで心を落ち着かせることができる」/タングニー

誤った行動をしたからといってその人に何か欠陥があるわけではありません。過ちに対し、責任を感じ、傷つけた相手の痛みを感じ、自分の行動を受け止めることが大事です。

間違いだったり、失敗した時はここを解いため次からは周りをもっと気遣えばいいのです。

結局「じゃあどうするか」しかありません。
ストレスもネガティブな感情も正しい認知をして決してそれ事態が悪いわけではなく、建設的にどう使えるかを考えましょう!
もし辛いのであればセルフコンパッションを学びましょう!

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