こんにちは!なべっちです!
アドラー心理学では「トラウマはない!」と言っていますが実際トラウマや心の傷はあるわけです。
ただその人がトラウマとするか、PTSGと言われる、心的外傷後成長にするかは選ぶことができます。
リチャード・テデスキ氏とローレンスカルフーン氏の研究によると「苦しみが強いほど成長が大きい」と結論づけています。
今日はトラウマになるような出来事を乗り越えた人たちがどのような成長を遂げたかについてです
これらのことがあってもトラウマがないということではなく、受け止めなくてはいけない、克服しなくてはいけないというわけでも、成長しなくてはいけないというわけではありません。実際子供を失ったハロルド氏も
「子供を失ったことにより、より、繊細な人間になり、有能で相手に共感できるカウンセラーになったがもし息子を返してくれるのならそれら全てを失っても構わない。許されるのなら息子の死によって習得した成長や思いやりの深さ全て捨て去るが、そんなことはできない」
と語っていたそうです。
人生において誰もが辛いことがあり、それは比べるものでなく自分にとって辛いことであればどんな経験もトラウマとなりうるものだと思います。
ただ「これからどうするか」しかないということも事実で、鬼滅の刃で鬼とされているのもどんな過去があろうとその鬼を滅する態度はかえず、自分も鬼にはならないという覚悟の煉獄さんのことも考えます。
死別・軍人・難病・虐待のような、トラウマになるような経験をした人でも成長につなげることができる
軍人のストレスは想像を絶すると思いますし、僕も幸いガンなどはまだ発症していません。しかしこのような過度な心的外傷を受けた人たちでも大きいな成長のきっかけだと捉えている人が数多くいました。
「辛い」という気持ちは誰かと比べるものではなく、戦争の経験まで行かなくても日常でも自分にとってはトラウマと同様の心の傷だと感じることもあると思います。
僕も子供の頃、プレハブ小屋で生活し、戸籍もなく、保険証もなく病院もいけず、知らない男性に叩かれたりなどしながら育ちましたが、誰かと比べたら「その程度」のことでも自分にとってはとても大きな出来事で、子供の頃は希望も何も持てませんでしたが、今では「良かった」と思えるわけではないですが、そのような出来事も今につながっているし、今につながっていると考えることができています。
日常に最高の瞬間を見つける
PTSGと言われるトラウマから成長につなげることができた人は、以前より日常を楽しめるようになりました。
ガンになった元大統領補佐官 ハミルトン・ジョーダンは2度目、3度目のガンになった時に、どんなところにも楽しみを見つけられるようになり、生きているのは当たり前ではないということに気付けたそうです。
地質学者のサリー氏は83名が死亡した飛行機事故の生存者ですが、空も以前より明るく感じ、歩いていても歩道の感触など、意識が向くようになったそうです。まるで映画の中のように感じ、贈り物だと思えるようになったと話していたそうです。
また末期の脳腫瘍で余命3ヶ月と宣告された人は愛する人と共に時間を過ごし大切さや幸せを感じることができたそうです。
ここにあげたのはどれも体験し難いような経験ですが、辛いことがあったからこそ、日常が特別だったということに気付けていて、普段僕たちが当たり前に感じていることの価値に気付けていたり、それを作ることを意識するようになりました
同じ状況やトラウマを抱えた人たちを尊重しサポートができる
死ぬ時に後悔することでも働きすぎなければよかった、パートナーなどを大事にした方が良かったなどは第2位に入っており、ジョブズは再度の言葉で「今、やっと理解したことがある。人生において十分やっていける富を得た後は、富とは関係のない他のことを追い求めたほうが良い。もっと大切な、何か他のことだ」と話していました。
僕は必要以上に人と関わろうとしない、余裕がないとも言えますが、トラウマを経験した人は辛い時ほど、本当の友人がわかるという人が多かったそうです。
トラウマを克服した人たちは、トラウマを抱えている人たちの状況を理解、共感し、相手の考えや反応を尊重しサポートができるようになったそうです。
自分の強さを知り、困難を乗り越えられると思える
子供を失った遺族はトラウマによって自分がどれぐらい努力ができ我慢できるかがわかり、これができればなんでもできると思って克服することができました。
すぐそばで患者が自殺した精神科医のマイケルは自責の念に苛まれていましたが、その時に自分と一晩共に過ごしてくれた指導医のサポートにより自信喪失などを克服できましたが、マイケル自身も若い医師を支える指導医になり苦難は乗り越えられると教えていったそうです。
僕も程度の差はあれ、困難は乗り越えることができるという気持ちは過去の状況でも生きてこれたということから思えています。
新たな可能性を見つけ出すことができる
トラウマを乗り越えた人たちは、仕事や進路など人生における新しい可能性にチャレンジできるようになったそうです
コーネル大学のイレーヌ氏によれば解雇された人たちの3分の1が人生においてプラスだったと考えており、深刻な病状の患者の45%の人も同様の回答をしているそうです。
全ての人が成長やポジティブになれているわけではないですが、転機と捉えることもできるということです。
成長の機会
トラウマを克服した人たちは、辛い時期を自らの鍛錬の機会だと捉えることができていました。
僕もやはり、そのような出来事があってよかったとは思えませんが、そのおかげで成長することができたと思っています。
まとめ:自分の人生の責任を自分でもつ
鬼滅の刃の魘夢は〇〇のせいでと恨み言をいいながら消えていきます。
人のせいや何かのせいにしているということは、自分の選択の結果、いいことも悪いことも起きていると思えず、もはや自分の人生ではないと言えます。
自分を責めるわけではなく、得た結果から「じゃあどうするか」自分のせいだからこそ変えることができるのだと思います。
それでも、うまくいかず落ち込んだりしてばかりですが、そうやって足掻きながらでも生きていれば、生きているんだなと思います。
アニメやドラマの主人公もトラウマのような出来事から成長していくと思います。
自分の人生も物語だと考え今の自分にどうつながっているか、これをきっかけにどう成長したかを考えてもよと思います。
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