おはようございます!なべっちです。
今ビジネスでもアート思考という言葉が使われるようになっていることもあり、芸術的なことに関心が高まっているように感じます。
詳しくは「芸術的創造は脳のどこから産まれるか?」という大黒達也氏の本が面白かったので読んでみてください
確かさと不確かさ「確かに不確か」
知っているものは、つまらなく感じたり、新しさもないですが、安心はあります。
知らないものは、驚きや興味、好奇心と不安があります。
不確かなものを知った瞬間人は喜びを感じることができます。
あまりにも知っているものだと、飽きてしまうしわざわざ触れたいとも思いません。
あまりにも知らないものは、恐怖などから触れないようにします。
バランスが大事です。
音楽は、理論があり構造がありますが次にどの音がくるのか予想はできますがわかりません。
この不確かさなども楽しみの1つです。
ずっと同じ曲を聴き続けると刺激がなくなり、飽きてしまいます。
すでに知っているからです。
不確実性がなくなってしまった情報からは人はこれ以上の報酬を望めません。
足し算のことを知っても喜べないように、人は理解した情報からは喜びという報酬を得ることが難しくなってしまいます。
世の中に無限に音楽が生まれ続けるのもこれも1つでしょう。
絵画などのアートも現実的なものは、理解も早くできますが、飽きてしまうのも早いかもしれませんが、抽象的な絵や難解なものは、色々と想いを巡らせるでしょう。
しかし、あまりにも難解だと「わからない」と終わらせてしまうこともあるでしょう。
音楽は構造が単純すぎず、かつ難しすぎない中間の複雑性を持っているから人は最も好むそうです。
ある程度馴染みがあるけれど予想できないような音と突然であることで、のうは「なぜその音が出てきたのか?」という問題にあたり、その理由を知るために、興味を持って聴くようになるそうです。
まとめ
人が芸術に感動するのは確かさと不確かさのバランスにより、不確実なものへの問題に対し、その理解に繋がる瞬間に感動するということがわかりました。
感動するにも能力が必要です。
ロンドン大学のマーカス博士によると、音楽家は長期間の音楽訓練によって普遍的な音楽構造をモデル化しているそうです。
初めての音楽を聴いても予測しやすくなり、かつ新しい不確実な部分も認識しやすくしています。
感動をするためには情報をモデル化していることが大事なので、例えば素人でも聴くジャンルが偏るのは、モデル化されているジャンルが偏っているということでしょうし、そのジャンルであると新しい曲でも受け入れやすくなるのは、そのような理由があるんだなと思いました。
物事に感動する機会を作るには、多くのものに触れ、知りモデルを作っていくことが大事です。
美術館に行って最初は感動できなくても、多くのものに触れると感動できるようになるんだなと思いました。
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