人は子どもというものを知らない。子どもについてまちがった観念をもっているので、議論を進めれば進めるほど迷路にはいりこむ。このうえなく賢明な人々でさえ、大人が知らなければならないことに熱中して、子どもにはなにが学べるかを考えない。かれらは子どものうちに大人を求め、大人になるまえに子どもがどういうものであるかを考えない。とにかく,まずは何よりもあなた方の生徒をもっと良く研究することだ。あなたが生徒をしれないということは全く確実なのだから
ルソー エミール
こんにちは!なべっちです!
所沢には「エミール」という洋菓子店があります。
先月誕生日の時にもこちらのケーキを会社の人が買ってきてくれてとても美味しかったです!
店名のエミールこれは現代教育の基礎とも言えるルソーの名著「エミール」と一緒です。
「お菓子の工房 エミール」にいった時に、「店名のエミールってルソーの「エミール」からですよね!?」と声をかけれるようにルソーの「エミール」と「お菓子の工房 エミール」についてお伝えしたいと思います。
【消極教育】エミールとは【子供の発見】
「社会契約論」で有名なルソー自身は破天荒な振る舞いをしてきたとも言われていますが,人の心を動かす著書を書くのは得意でした。
エミールは教育系の著書ですが,教科書とは異なる体裁になっておりエミールという少年が生まれてから結婚するまでを家庭教師として導いていくという話で進んでいきます。
植物は耕作により、人間は教育によって作られる
この言葉からも教育というものの重要性を説いているのですが、そもそも教育ということが間違っているよといった話をしていきます。
教育史でも「エミール」は「子供の発見」と言われています。
要するに「未完成の大人」ではなく、子供には子供の世界観があるということです。
大人は自分も子供だったけれどその時の価値観などは忘れ大人の立場で考え子供に押し付けてしまうことがあります。
子供は弱く、物わかりも悪く、早く大人になるのが良いと当時は考えられていましたが、人間が最初から完全であれば社会の変化や進歩もない。子供が未熟で未完成な存在として生まれてくるからこそ、教育によって成長し、今の大人を超えていくということを述べています。
サピエンス全史でも人間の子供は他の動物と比べて未熟な状態で生まれてくることについて書かれていましたね。
教育が大事と伝えながら、ではその教育とは「教える」だけでないことがわかります。
またルソーは教育は子供の幸福感を優先するとしています。
消極教育とは大人からの強制的な教え込みを否定し、個性に合わせ子供の発達を援助するといった考え方のことです。
話題のモンテッソーリ教育や非認知能力を高めることにもつながると思いますし、僕はアドラー心理学と合わせて考えたりもしています。
「3つの教育」自然の教育,人間の教育,事物の教育
自然の教育とは,運動機能だったり,言語だったり,人間そのもので習得できる(自然が教えてくれる)もの
人間の教育とは親や先生などいわゆる教育
事物の教育とは現実の物や経験から学ぶことです
中でも「自然の教育」を柱としており,感覚や運動能力の発達を土台に知性が発達していくので,幼い頃から無理に詰め込むことを否定しています。
最近の研究でも早期教育は意味がなく必要なのは「非認知能力」を育てると言われてますね
知識を詰め込む前に運動や様々な経験で心身を育てることを重要視しています。
環境調整のことなど現代の教育につながることアクティブラーニングの基礎とも言えるような内容など、現代でも有効だと言われている様なことをルソーは破天荒な生き方をしたからこそ考えることができたのかもしれません
【所沢】お菓子工房エミール【シュークリーム】
所沢にあるエミール 詳しくはホームページを見ていただきたいのですが、航空公園と新所沢駅の間に位置し駐車場もあるので車で行くことも可能です!
火曜日は定休なのでお気をつけください!
外観もレンガ調で可愛い作りになっています。
素材にも拘っていますしケーキだけでなく焼き菓子もあります!
1番試していただきたいのがシュークリームです!お店に入ると焼きたての香ばしい香りが漂っています!
ぜひ訪問した際は店名のエミールってルソーの「エミール」からですか?と声をかけてみてください!
コメント