選択最適化補償理論(SOC 理論)を老化以外でなくても考えてみる

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SOC理論

おはようございます!なべっちです

心理学では「選択最適化保証理論」と呼ばれるものがあります。
何だかかっこいいので覚えておくと良いです。

選択最適化保証理論とは
人が幸福に生きるための方略で歳を取ると体力や能力などの低下(喪失)がおきますが、それによる幸福感の低下を抑えるために目標の選択、資源の最適化、補償を行ない元の状態と同じような幸福感を得るという理論です。

人は目標を達成することでポジティブな感情や幸福を感じることができます。
しかし、生き物は歳を取ることで目標達成能力も低下してしまいます。

この理論によって、歳を取っても主観的な幸福を維持することができます。

目標の選択

目標の選択は
①自らによる選択
②喪失による選択

の二つに分けられます。

自らによる選択は、より高い水準の機能を達成するために適切な資源(やる気,能力,時間、資産など)を使って自分の達成したい目標を選択することです。

喪失による選択は,これまでに利用可能であった資源を失ってしまった場合に機能を維持したりこれ以上機能を失わないようにするために、目標を切り替えたり、目標の水準を下げたりします。

ピアノの事例でいうと曲を自分で選んだり、減らしたりすることです。

最適化

加齢に伴ない資源を失い、限られた資源を目標達成のために効率よく配分することが最適化のプロセスです。

若い頃と同じように取り組まないということですね

例えばピアノでは一曲の練習時間を長く完成度を高めます。

補償

資源を失っているので、同じようにはできませんが、自分だけでなく外部からの援助、支援を受けて失った部分を補うのが補償です。

歳を取ったからこそ、援助をしてもらうつながりがあるかもしれませんね。

また援助で補うだけでなく、例えば老化により速く曲を弾くことができなくなったのであれば、全体的に曲のペースを遅くすることで、早い部分は少しだけ速くするだけで、聴いている人は速く感じるというような工夫も補償です。

SOC理論を今に活かす

SOC理論は老年期にも主観的な幸福を保つための理論ですが、今の年齢でも活かせると思いました。

要するに、できないことや何かしらの制約は老化以外にもあります。

今の自分には難しいと思える目標があった場合は
目標を切り替えたり、取り組み方の工夫をしたり、できない部分は補ったりする方法を考えることは今の年齢でもできます。

そして絶対的な100%を目指さないということです。
今の自分にできる、また満足できる目標や取り組み方、成果を目指すのが大事だと思います。

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