【哲学入門】ガンダム00とホッブズのリヴァイアサン何故国家は必要なのか?【社会契約説】

【哲学】ガンダム00とホッブズのリヴァイアサン【社会契約説】 LIFE

こんにちは!なべっちです!

ガンダム00も好きなガンダムですが久しぶりに見始めました!

ガンダム00は争いや対立が未だ無くならない世界で、世界平和のために新たな勢力ソレスタルビーイングが、紛争に対し武力介入をすることで争いをなくそうとします。

そうして争い合っていた世界はソレスタルビーイングを共通の敵とします。

ガンダム00は劇場版も面白いのですがテレビ版を久しぶりに観たら、ホッブズの「リヴァイアサン」国家同士が争いが無くならないのは更に上の他国を攻撃する自由を奪う真のリヴァイアサンがいないからというのと重なる部分があるなと思いホッブズの社会契約説について重ねながら書きたいと思います!

ビットコインなどの非中央集権の仮想通貨や個人や企業が自治体や1国家以上にインパクトを与える時代にもなってきてましたが、哲学者たちも国家について考えてきました。

何故国家は必要なのか?

イデア論を唱えたプラトンは国家のイデアを知る哲人が王になれば世界はよりよくなるのではと考えました。アリストテレスはプラトンの作った教育機関を卒業しながらイデア論に疑問を持ち哲人王は存在しない。国家の腐敗の仕方と腐敗をしたときには必ず革命が起こると考えました。

この両者は天を指すプラトン、地を指すアリストテレスと言われるように、国家のあり方について理想と現実のように対立していたわけですが、両者共に国家があるという前提は疑いませんでした。

ガンダムの世界でも国家という概念はそのままあります。

国家や支配者は神の代行者であった

ホッブズは何故国家が必要なのか考えました

昔は国家や王は神に由来するものでした。神のお告げなどを実行する代弁者的な役割だからこそ、皆逆らうこともできず従ってきたわけですが、現実は自分の利益を独占したり私利私欲に走る暴君が存在し、民衆にも不満や疑問が出てきたのです。

本当に神の代行者であれば、不満が出るような状態ではないはずだからです

そしてキリスト教もカトリックとプロテスタントで争い、ますます神という存在や国家について「何故国家に従っているのか?」この王に従うのは何故か?という疑問が生まれるようになります。

国家とは恐怖を利用した社会保障システム

戦争の恐怖から早産で生まれたホッブズは自らを「恐怖の落とし子」とも揶揄し戦争を止めるための哲学を考えました。

ホッブズは国家を神に由来しているものではなく、人間が互いに共存するために作った人工物であると定義しました。

幸福になっていない世の中ですが、国家は必要である。ただその国家は神に由来するものではないと再定義したのです。

そして再定義した国家を必要なものだと考えました。

何故なら、国家がなければ人は自分の利益のため殺し合うと考えたからです。

絶対的な王に服従することで争いが生まれない

人は国家がなければ殺し合うと考えたのは対等の力を持っているからこそ争いが生まれますが相手が巨大であれば、争うとせずにひれ伏すと考えました。

つまり圧倒的な怪物のような存在が他者を殺す自由を奪えば良いと考えました。

そんな絶対的な王がいれば無法状態が解決できるとしたわけです。

この絶対的な存在を「リヴァイアサン」としたわけですが、ガンダム00はまさに他者を殺す自由を奪う「リヴァイアサン」のような存在になろうとしたのではないでしょうか?

王政国家で幸せになったか?真のリヴァイアサンは現れたのか?

互いの幸せのために王は必要であるとしましたが、王政国家で人は幸せになったかといったら真のリヴァイアサンも現れず、平和にはなりませんでした。そこで国がなくても人は殺し合いはせず大多数の幸せをもたらさない国家は作り直せば良いとしたルソーの社会契約論が出てくるわけですがその話はまたどこかでするかもしれませんが、ガンダム00もどうなったか忘れてしまったので先を観ていきたいと思います!

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