【組織心理学】少数派の間違った意見でもあった方が良い結果につながるーポラロイド社とプレイステーションー

LIFE

こんにちは!なべっちです!

昨日も記事を書いていたのですが、下書きのままだったようで合わせて更新しました!

以前、敵の方が仲間になった時によくなるというお話をしました。

今回も近いのですが、違った意見があった方がいいというお話しです

会社の業績が低迷するほど、CEOたちは「同じような視点」を持つ人のアドバイスを求める

企業戦略研究のマイケルマクドナルドと、ジェームズウェストファルの研究では、「会社の業績が低迷するほど、CEOたちは「同じような視点」を持つ人のアドバイスを求めるようになる」ということがわかりました。

会社の業績が悪くなっているということは今までの考え方が通用しなくなった状態なので、新しいことを考えたり、逆のことをしなければならないのですが、異論を突きつけられることにより心地悪さより、認められることや、傷を舐め合うことを優先してしまうことがわかっています。

「半沢直樹」をみていてもなかなか、改善案は受け入れてくれないですよね?

「半沢直樹」でもそうですが、会社の業績を改善できたのは、CEOが懇意にしてきた人たち以外の意見を積極的に集めた時や、間違いを正し、今までとは全く視点が異なる意見を考慮した時だけでした

少数派の視点は大切だ。意識の幅が広がったり、違った考えが生まれたりするからだ。例え諸数は意見が間違っていたとしてもより良い解決法を見つける時や、決断をする際の役に立ち、結果的に良いものが生まれる

心理学者シャーラン・ネメス

異なる意見は間違っていても役にたつ

シャーラン・ネメス氏をはじめ、いくつもの研究で証明されています。

明らかになったことは、
「強い絆により、集団思考が生まれるのではないということ。むしろ、過剰な自信と周囲の評判への懸念が原因となっている」ということ

【事例】ポラロイドの衰退

一時代を築いたポラロイドもデジタル革命が始まると時代遅れになりました。
ポラロイドのランド氏は、ソニーの盛田氏からデジタルカメラの共同開発の提案を受けましたが、デジタル写真より化学薬品で処理された写真の質の方が優れているとして、そのアイデアを却下してしまいました。

窮地に陥るとさらに提案を受けなくなった

デジタル化の波は止まらなかったですが、彼はそれに比例して、賛同してくる人だけ周りにおくようになりました。

ランドはインスタント・ムービーカメラを作りましたが、ほんの数分しか、とることができないカメラは、何時間も録画できるようになったビデオカメラに勝つことができるはずもなく、退任になりました。

デジタルカメラに移行を迫られた時に経営陣は、フィルムはどこにあるんだ?フィルムはないのか?と何度も尋ねた。とも言われてますし、デジタルカメラの利益率は38%という報告を受けた時もフィルムの利益率は70%だといって余裕を見せていたそうです。

社内にはもちろん反対派はいましたが、孤立していき、瞬間を切り取るポラロイドのことがわからないと見なされてしまったのです。

デジタル技術の専門家を外部から探すことを提案したヤンコースキー氏は諦めポラロイドを去り、ソニーに移りプレーステーションを作り4年でソニーの利益を2倍にしました。

その後ヤンコースキー氏は「リーボック」も再建しました。

そんな彼も自信過剰になっていたポラロイドの企業文化を変えることはできなかったといい、閉鎖的な考えや近親思考を否定しました。

まとめ:同じ意見の人ばかりの会議は意味がない

自分の周りに同じ意見の人で集まっていたら、気をつけた方が良いです!

居心地もいいので、問題にはならないでしょう。

ただ新しいアイデアも生まれず、いずれ衰退していってしまうでしょう。

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