ゴミ拾いとアドラー心理学

アドラーとゴミ拾い LIFE
アドラーとゴミ拾い

おはようございます。
なべっちです。

アドラー心理学といえば承認欲求について言及をしていますが、
ゴミ拾いの例で見ていきましょう。

ある生徒A君が廊下にあるゴミを拾って捨てていました。
先生はたまたま見ていて、帰りのホームルームで
「A君が廊下に落ちているゴミを拾ってくれました。このように掃除の時間以外でも目についたときは拾って捨てるのは大事ですね。A君に拍手しましょう」
と事例を伝え誉めました。

実はこれが賞罰教育でとてもよくない事例です。

ゴミを拾う本当の理由

ゴミを拾う理由は、学校や職場を綺麗にしたいとか、落ちている状態が良くないとか、自発的な動機、欲求によるものです。

他の人に「きれいにしましょう」とゴミを拾うことを勧められても、
「めんどくさいから多少汚くても気にしない。」と思えば、別にゴミを拾わなくても良いわけです。

https://nabecchi.net/psychology/1737/

褒めることによってその行為の自発的な動機がなくなる

アンダーマイニング効果とも知られていますが、このA君は誉められたことによって、
嬉しいでしょう。しかし次からはみんなが見ているときに拾うようにしようと考える可能性があります。

本来は自発的な動機でやっていたのに、見られていないと無駄になってしまう。
そもそも、こういった賞罰教育によって行動をコントロールされるようになってしまうのです。

まとめ

関わる側の視点からのお話でしたが、褒めるという行為は影響力が大きいことを自覚した方が良いです。

行動する側としては、他者承認は、副産物に過ぎず、それを目当てに行動することは、本質的ではないということを覚えておきましょう。

 

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