おはようございます!なべっちです。
先日、人はなぜ頼み事をしづらいのか、というお話をしました。
誰もがこれまで色んな人に助けられて生きてきたでしょう。
また断られることもあったり、自身でも助けることををしたり、断ることもしてきたでしょう。
本来は人を助けるという行為は助ける側も満足感を得られるものですが、間違った頼み方をすると相手の満足感が下がってしまいます。
共感に頼りすぎる
誰かが困っている状況にあると、そういうじょうたいだろうか?と想像をすることができるからこそ助けようとします。
人は相手との共通の体験を想像することができます。
この共感を引き出す度合いが適切であれば効果的ですが、大きすぎると効かなくなることがあります。
例えば動物がとても好きな人が動物愛護の団体のとても物悲しい映像を観させられると、辛い気持ちになりすぎて、避けようとしてしまいます。
度が過ぎると人は辛すぎて避けてしまうので注意が必要です
謝りすぎはよくない。必要なのは感謝
これはやってしまいそうなパターンかもしれません。
例えば、
「申し訳ないのだけど、これをやってくれないかな。本当はこんなこと頼まずに自分でやればよかったのに。
あなたが忙しいということも知っているのに協力して欲しいんだ。
本当にごめんなさい」
といった具合です。
頼む側は申し訳ない!という気持ちを全面に出していて、引き受けてはくれるかもしれませんが頼まれる側にとってはいい気分はしません。
なぜいい気分がしないのか?
それは自分から進んで手伝ったのではなくしなければならない状態だったからです。
つまり「コントロールされた」という感覚を与えるからです。
謝ることはよそよそしい関係につながるかです。
元々同じチームにいるということは「必要な時は互いに助け合う」というように考えています。
困った時はお互い様ということですが、謝りながら頼み事をすると、その人とは同じチームではないという感覚を持ってしまうのです。
同じグループにいるというアイデンティが希薄になり、お互いの間に距離が生まれ一体感が損なわれるのです。
もちろん、何か大きな失敗をして埋め合わせをするときに力を求める場合は謝罪は必要です。
基本的に助けを求めるときは、かえって難しいかもしれませんが謝る必要はありません。
その代わりに感謝をすることが大事です。
言い訳をする
「普段は助けを求めたりするわけではないのだけど」
「本来なら頼まずに自分でやるべきなんだけど」
など悪気はなくてもちょっとした言い訳をいってしまうことがあります。
この心理は自分は実際には助けを求めるほど弱くもないし、自分本位でもないことを証明しようとして頼まれる側の気持ちを考えるよりも口にしてしまいます。
人に助けを求めるのは気まずいことなので、相手に面倒だと思われてしまうかもしれないという不安を感じてしまうからです。
人の力を借りるのに気が進まない様子に受け取られてしまうので、相手は充実感を得ることができなくなってしまうのです。
助け合いは取引ではありません。
前向きな気持ちで助け合えるように自分が相手にどんなふうに見えるかではなく、相手がどんな気持ちになるかに意識を向けます
頼み事のメリットや楽しさを強調してしまう
「きっと楽しいよ」
や
「壁紙を変えるのを手伝って欲しい!終わったら飲みながら近況報告でもしよう」
「〇〇に行きたいんだけど送っていってくれないかな?しばらく会ってないし、ドライブでもしよう」
など相手にもメリットがあるよ!一石二鳥的なことも伝えてしまうかもしれませんが、何かを頼むときに引き受けることのメリットを相手に強調してはいけません。
なぜならこれも、コントロールされているという感覚を抱きやすくなり、助けてあげたいという自主的な気持ちも失われてしまいます。
相手に良かれと思っても頼む側の一方的な押し付けや決めつけでもあります。
「どう感じるかを先回りしないで言わないで欲しい。それは自分が決めること」と感じてしまうのです。
伝えるのであれば自分のメリットと相手のメリットを混ぜはいけません。
寄付の依頼の研究では
①利己的メリット:寄付をした卒業生は、幸せな気持ちになるという感想を述べています。
②利他的メリット:寄付をすることで、学生や教職員、スタッフの人生にいい変化を起こせます
③利己的メリットと利他的メリットを同時にアピールをする:①と②を組み合わせて伝える
結果①と②は効果的でしたが③では効果が半減しました。
伝えるときは利己的、利他的どちらか1つにしましょう。
些細なことだとアピールする
相手に断られてしまう心配から、その頼み事は些細で取るに足らないものだと小さく見せかけようとしてしまいます。
つまり「手間がかからないよ」と強調してしまいます。
「この書類を届けてほしい。帰り道に通ると思うから」
など伝えてしまうことはあるかと思いますが、得られる助けも助ける側と助けられる側が得られる気持ちも小さくなってしまいます。
このような頼み事をするとお願いしたことも、案に楽なことだよといっていることになりますので、仕事だとしても本人が頑張ってやっていたとしても
価値も感じられなくなってしまいます。
まとめ
このように間違った頼み方をしてしまうのは相手のことを考えれていないのかもしれませんが、悪気があってではないと思います。
相手も気持ちよくなれる頼み方を実践してみましょう
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