何かが変わる気がした
changes/Base Ball Bear
何も変わらぬ朝に
おはようございます！なべっちです。
道尾秀介さんの「水の柩」を読み終えたので簡単な感想です。
道尾さんの作品は、言葉にできないような感情や心の機微が描かれており、読んでいるときの自分自身の気持ちや読了後の気持ちを大事にしながら読んでいくことができます。
他の作品に比べ、展開もゆっくりで普通。でもそれがまさに「普通」を描いていました。
タイトルからも悲しい話に感じるので、敦子の苦悩など、悲観的な話の印象はずっと続くので、読み進めるのは難しさがありました。
しかし、後半 タイトルの意味もわかり、逸夫がいうようにこれをしたから、何かが変わるかどうかわかりません。
変わったかどうかも客観的にはわかりません。
でも当人は確実に何かが変わったんだと思います。
感じたことのキーワード
過去
嘘
後悔
忘れることと乗り越えること
死にたいという気持ちと生きたいという気持ち
タイトルの「水の柩」
今日が1日目だと思う。
瞬間
「とにかく全部忘れて 今日が1日目って気持ちでやり直すの」
そういう性格だからできるんだと思っていた。
でもその人は乗り越えてきたからだった。
何かが変わるかわからない。それでも
決意したって、本当に行動できるかわかりません。
宿を継ぐといった逸夫もわかりません。
でもその時の気持ちはとても大事なんだと思います。
こうして行きたいといった方向性。
読むのは少し大変さがありますが、読了後の感覚など味わっていただきたい作品です
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