こんにちは!なべっちです
何か挑戦をしていれば成功するときも失敗するときもあります。
その理由をどのように考えますか?
例えば、調子が悪かったとか、自分の能力不足だ!とか難し過ぎた!運が悪かったなど状況にもよるかも知れませんが、何かしらの理由は考えると思います。
このとき、何が原因かを考えることを「原因帰属」と言います。
この考え方で今後の成長や行動に影響を与えることがわかっています。
今回はワイナー氏の提唱する「原因帰属理論」を元に、ある結果から原因をどのように考えれば良いのかについてお伝えしたいと思います!
原因帰属の3次元による分類
原因帰属理論は3次元で捉えます
・統制の所在(内的/外的)
・安定性(安定/不安定)
・統制可能性(統制可能/不可能)
統制の所在の次元は、原因が自分の内か、外にあるか
安定性の次元は、安定しているものか、していないものか。
例えばちょうど勉強していた所がテストで出たので普段より良い点数だったとかは不安定です。
統制可能性の次元は、コントロール可能か、不可能かです。
表にするとこのようになり8つの状態が見えてきます。
学習効果を高める解釈はどう捉えるのが良いのか?
先程の分類から学習効果を高めるにはどのように解釈すればよいか考えてみましょう!
問題 以下の中から適切なものを選んでください!
1 試験の結果が悪かったのは苦手な科目だから
2 試験の点数が悪かったのは問題が難しかったから
3 試験の点数が悪かったのは努力が足りなかったから
4 試験の点数が悪かったのは学習方法に問題があったから
学習効果を高めるのは4の試験の点数が悪かったのは学習方法に問題があったから
1は内的ー安定ー統制不可能で「能力」の問題としています。苦手な科目だからを理由としてしまうと、努力しても成果が得られないなど諦めの理由になってしまいます。
2は外的ー不安定ー統制不可能で「運」のせいにしています。今回は問題が難しかったからとすると自分の努力につながりません。
3は1時的な努力が持続的な努力が足りなかったか判断が難しい所なので不正解です。
どちらも努力につながるからいいのでは?と思いがちですが、不断の努力をしていても結果が出なかった時はモチベーションにつながらないので、必要なのは持続的な努力ですが、考え方としては今回の勉強の仕方が悪かったのでは?など自分に向けながらも改善につながる考え方が必要です。
4は内的ー不安定ー統制可能であり学習効果を高める解釈の仕方です。
3で述べましたが、他責は良くないですが自分のせいにするのにも、ただ単に努力が足りないというだけでは、意味がありません。
まとめ
原因帰属理論は認知療法において基本的な理念を表す考え方です。
人は失敗すると運が悪いと考えたり、不幸な状態がずっと続くと考えてしまいますが、
この状態から抜け出すことが認知療法における目的となります。
学習し成長していくには持続的な努力が必要です。
次に繋げるための受け止め方が必要です。
成功したときも自分の能力や普段の努力が原因であればそのままですが、
「今回はいつもより努力ができたから良い結果だった」と考えると努力の重要性を認識することができます。
運や人のせいにしていても変わりません。
他人と過去は変えられないので、「じゃあどうするか」というのを考えましょう
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