【心理学】幸福度を高める飲み会の割り勘の仕方とは?ビジネスにも応用【時間の障害の応用】

【心理学】幸福度を高める飲み会の割り勘の仕方とは?ビジネスにも応用【時間の障害の応用】 LIFE

こんにちは!なべっちです!

GoToイートが始まり飲み会の機会も多くなってきたのではないでしょうか!?

同僚や友人の飲み会では割り勘になることが多いと思いますが、同じ割り勘をするのなら科学的に幸福度を高める方法にしてみてはいかがでしょうか?

そしてその理由やなぜそれをすることに抵抗があるのかなどについてご説明します。

先払いの法則。未来から現在の喜びを引き出す

結論からお伝えすると

飲み会の前(1週間とか1ヶ月とか)に会費の支払いを済ませておく。

これだけです!

逆に後日だとその金額は高く感じると思います。

後に説明する消費(経験)は先送りにした方が幸福度が高まるという研究によってです。

これは他の物事やビジネスにも応用することができます。クラウドファンディングもそうだなと思いますし、様々なことに応用可能です

【時間の障害】将来手に入れる予定のものの方が、手に入れたものより喜びを感じる

オランダで行われた研究によると旅行客は旅行の前の数週間の方が旅行後の数週間の方が大きな幸福を感じました。

また11月ごろに新年やクリスマスのことを考える方が実際に、イベントを迎えて振り返る時よりも様々な感情を抱きました。

これは楽しいことだけではなく友人の引っ越しを手伝うと決まった時には手伝う前の方が手伝った後より否定的な感情を持ちます。

実際にお礼で応用すると手伝った前の方が多くのお礼を要求されますが、手伝ってもらった翌日以降だと安いものでも満足してもらえます。

大学生に好きな曜日を聞くと休みの日ではなく授業に出る金曜日が上位に入りますが日曜日は明日が月曜で授業があるという考えになってしまいますが、金曜日は土曜と日曜が楽しくなると考えられるからです。

研究者たちはこのようなことから人は「時間の障害」を経験するのではないかといい、将来起こりうる出来事が過去に既に起こった同じ出来事よりも多くの感情を引き起こすということを示唆しました。

不確実性が価値を高める

バージニア大学の研究では、

ゴディバのチョコレートから大学のマグカップまで様々なギフトを並べ気に入ったものを2点選んでもらい以下のように分けました。

・気に入ったギフトのどちらか一つをもらえると言われたグループ

・両方もらえると言われたグループ

・選んだ2個のうち一つをもらえるが、どちらをもらえるかは数分後までわからないグループ

待っている間学生たちは自由にギフトの写真を見ることができました。

するとどちらをもらえるか知らない学生たちが最も長い間、写真を見つめていました。

どちらをもらえるか教えてもらえなかったグループの方が両方もらえたグループよりも幸福度が高かったのです。

化粧品ビジネスの事例

バーチボックス社は化粧品のサンプルを売るビジネスを立ち上げました。

1ヶ月10ドルの会費をし払いメンバーになると送られてきますが、バーチボックス社は何がくるかは選ばせないようにしました。

するとみんなは届くと何が届くのかいち早く知ろうとして、YouTubeやツイッターなどに公開したり、バズるそうです。

人は箱の中身が何かを知ろうとする。これは不確実性を減らすことですがこれを達成すると楽しみもなくなります。

これは脳の側坐核の反応によるものです。

もしこの楽しみがなければただのサンプルにすぎないですが、不確実性を加えることで価値を作りました。

おあずけが楽しみを増加させる

バージニア大学の心理学者ティモシーらが行った研究では、ある漫画を先に面白いと信じ込ませたところ、もっとよく笑うようになりました。

心理学者マイクたちによる研究では、ある政治家が討論においてよパフォーマンスをすると信じ込まされた人々は、今日その政治家は体調が悪いと聞かされた人々よりも、話ぶりを肯定的に評価しました。

消費を先送りにするとポジティブな期待を膨らませる時間が生まれます。

これは些細なことでも応用でき、例えば任天堂 Switchなど簡単なゲームをプレーする前に1分間そのゲームがどれぐらい楽しいか想像してもらうとそのあとのゲームが楽しめることもわかっています。これはゲームについて具体的に知っている人はさらに効果があったそうです。

GoToトラベルで旅行についても同様です!

よだれ因子、待つことでさらに欲しくなる

ワシントン大学のスティーブンの研究ではハーシチョコレートのキスチョコかハグスチョコレートか選んでいただきました。

一部はすぐに食べてもらい一部には30分待たせてから食べてもらったところ、もう予想はついていると思いますが、待たされた学生の方がチョコレートをおいしいと感じもっと買うようになりました

先送りにより支払った金額の幸福度を最大化するには?

・先送りにより消費経験についてポジティブな期待が膨らむような機会を提供され待つ間のワクワクが大きくなるような時

・消費経験自体は短時間で終わってしまう時、旅行などは先送りすることで経験そのものより多くの喜びを引き出すことができる

先送りにする難しさ【現在の威力】

先ほどのチョコの実験では待った方が幸福度が高かったのですが、その価値については認識できておらず、次はもっとすぐ食べたい!と回答しました。

なぜ消費の先送りの価値を考えることができないのかを説明するのが「現在の威力」です。

3ヶ月後に何かプレゼントをもらうのと今もらうのであればものは同じだとしても今受け取る方がいいと多くの人は考えます。これが「現在の威力」と言われるもので、

人は現在のことを過大評価し先送りの効果については考えづらくなってしまいます。

好きなバンドのライブはいつ行きたい?

先送りの価値を認めていても好きなバンドのライブに2週間後に行くか?明日行くか?選んでもらうと、2週間後の方がワクワクがあると60%以上の人が付加価値を考えられましたが、2週間後に高い料金を払うといった人は19%でした。

これはその付加価値に対し代価は支払えないという賢明な判断ですが2週間後の方が楽しめるということができない食い違いが生まれる判断でもあります。

消費を先送りにすると喜びは増えますがその恩恵に気付くこと、また代価を支払うことは難しいということです。

今支払う苦痛

脳の側坐核のお話しなど端折りますが、消費の喜びは代価を支払う経験がなければより増します。

何らかの方法で消費と支払いを分けることができれば買い物の喜びを高めることができます。

多くの人は今消費して後で支払うことで解決しますが他の問題が起きます。

後払いの誘惑。クレジットカードとデビットカード

これはもうお分かりかもしれませんが、クレジットカードは簡単に後払いできます。

できるだけ長く支払いを後ろにできた方が賢明とさえ考えるでしょうが幸福度で言うと逆なのです、

アメリカでは半数以上の人が負債を気にしているそうです。

先ほどのバーチボックス社は先に支払いをしてもらい支払いと消費も切り分けています。

デビットカードよりクレジットカードの方が支払う抵抗がなくなりますが、デビットカードの方が正しい判断をしやすいでしょう

先払いの効果

先に払い後で消費することで遠い将来のことを考えられるようになり、賢い意思決定ができるようになります。

現金払いだと無駄なものは買いづらくなります。

オンラインで決済から配送まで時間がかかる場合はとりあえず欲しいおやつより健康的な買い物ができるようになります。

消費する時がきた時、支払いが昔に住んでいることが価値を作ります。

事例はいくらでも挙げれますが、

音楽や本も予約で先に決済が済んでいる方がワクワクが続き実際に届く頃には無料で届く状態になっています

アクションプラン

・先に支払い後で消費する。欲しいものは予約し先に決済を済ませておく

・待っている間ワクワクするようなことを考える。旅行も計画だてをする

・先に支払う時の3つのパターン

支払ったものに対し期待が膨らむような機会が提供されているか?(もしくは自分で作れるか?)

支払ったものに対し、楽しみがあり、実際に消費する時に楽しいと思えるか

消費する経験自体は短いもの(旅行、デート、飲み会、音楽、芸術など)

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