【哲学】悪とは無批判にシステムを受け入れる事である【批判的思考の重要さ】

ハンナ・アーレント 悪とはシステムに対し無批判であること LIFE
ハンナ・アーレント 悪とはシステムに対し無批判であること

悪とは無批判にシステムを受け入れる事である

ハンナ・アーレント

おはようございます!なべっちです

ハンナ・アーレントは「悪」について「陳腐である」という表現をしています。

悪とは正義の対になるような概念で、絶対的なもののように感じてしまいます。

しかし「陳腐」というのはありふれている。という表現をしているのが面白いですね。
悪がありふれていたら、世の中ままならないと考えてしまいますが、なぜ「陳腐」だと表現したのでしょうか?

つまり、誰もが間違ったこと、人を傷つけるような行為をしてしまう可能性があるということです。

アーレントがこのような考えに至ったのはナチスでユダヤ人の虐殺するのに主導的な立場にあったアイヒマンの裁判に傍聴していたことがきっかけでした。

アイヒマンについて冷徹で屈強な人物像を描いていましたが、小柄でごく普通の人であったからです。

彼はただ出世するために与えられた仕事を一生懸命に遂行していたにすぎなかったのです。

システムを無批判に受け入れるというのは、今やっていることに疑いを持たず、それが良い、悪い関係なく遂行してしまう。

つまりもしかしたら、犯罪のような行為も、社会や仕組みが悪ければおこなってしまうということです。

今自分の置かれている状況や仕組み、社会を批判する視点を持つことは何よりも大事なのです。

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