選ばなかった片方に「もしかして」なんて無い。終わらせないために終わらせたろう?ああ寂しくて良いのさ
あなたの自慢になりたい/SUPER BEAVER
こんにちは!なべっちです
俺ガイルこと「俺の青春ラブコメは間違っている」観終わりわりました!
今回も感想です!
自分のやりたいと思っていたことさえ代償行為だったり、本質的な主体的とは何か?や偽物の人生とは何か、欺瞞、人間関係のことなどいろんなものが詰め込まれていて面白かったです。
特に僕もカーストでいうと、最下層の人間にとってはさらに面白く観れました!僕はそのまま積極的に人と関わろうともせず終えてしまいましたが、観ながら胸の痛みを感じつつ、ラブコメとして先の展開に不安や切なさを感じつつ、観ていていろんな感情をもたらしてくれるアニメでした。
また主人公たちに関わる大人たちも魅力的で主人公目線ではありますが、関わってくれる幸せみたいなものを思いました。
すべてを含めて青春ラブコメと言えると思いますが、視聴者が予想していたのはこんな心をえぐるような要素があったラブコメではなかった!
「これラブコメで間違ってないよね?」と思うような良い作品でした。前回葉山の「選択」という言葉についても書きましたが、刺さる言葉やテーマがたくさんあり、まだ観ていない人はおすすめです!
ちなみに由比ヶ浜さん推しです!
由比ヶ浜さんが切なすぎる(涙)
9話では一緒にお菓子作りをしますが、八幡はこの関係が終わることを思っていました。
由比ヶ浜さんは、八幡と帰れるタイミングでも雪乃のことを思って断ったり、想いがあるのに、チャンスもあるのに、観ている側としては(もしかしたら僕の由比ヶ浜さん贔屓かもしれませんが)、この2人が幸せに過ごす想像もできてしまうのに、八幡に「ありえない想像」と否定されてしまいます。
由比ヶ浜さんは自分の気落ちを伝えるタイミングがありながらも3人の関係のことを考え伝えませんでした。。。
由比ヶ浜さんは「全部欲しい」と3人の関係も含めて伝えることはした。八幡は由比ヶ浜に依存していると陽乃は言っていました。
由比ヶ浜さんは優しく、自分の気持ちもありながら3人の関係を優先してくれていました。
砂浜でのやり取りで八幡のいつも待ってくれていた由比ヶ浜さんに「もう待たなくていい」という言葉は実質2人の関係が、先に進む可能性を否定しているようでした。
でも、やっぱり言葉は出ない。好きだなんて,たった一言じゃ言えない。
それ以前の話で、それ以上の問題で、それどころじゃない感情だ。私は,私たちは、初めて本当に恋をした。
11話最後の帰宅後泣き崩れるシーンは一緒に泣いてしまいました。
由比ヶ浜さんが伝えればいいと思っていた、伝えたかった一言。それが一言では伝え切れないほどのもので、伝えれずにおわるのが切なすぎました(涙)ただ最終話の最後の相談はとても良かったです!
偽物・代償行為・共依存・自立
雪ノ下の姉である陽乃が主人公たち3人の関係に口を出してきて、とてもモヤモヤしながら観ることになります。
偽物、共依存などの言葉を彼らに投げつけます。
雪乃は「父の仕事」を本当はやりたかったがそれを伝えることもできず、表に出ることなく陽乃がその役を担ってきました。
ただそのやりたいという気持ちも代償行為でしたが、まずは雪乃自身が「自分で選んで自分で決めること」そしてそれを諦めたとしてもそれを自分が「選んで」決めるということ。
雪乃が「父の仕事」に携わりたいということを伝えれましたが、それは代償行為でしかないので表向きは納まっても関係する人には納得のいくものではありませんでした。
本当に叶えたい願いのを誤魔化すために「父の仕事に携わる」という願いを立てましたがこういったものは本人も気づかないものです。
陽乃は父の仕事を手伝うために20年間、いろんなものを諦め、選択肢表の場にも立ってきましたが,雪乃は関わることもせず、「携わりたい」と表明しました。それ自体は悪く無いでしょう。
いつになっても思い直すことはしても良いと思います。ただそれが本当の気持ちでないとしたら、納得はできないでしょう。
ただ陽乃自身もそれがしたかったというと、自分自身が騙し騙しやってきたからこそ、偽物だということを看破し、立ち回りとしては関係性を不安定にさせるような関わりでしたが、「本当の願い」と向き合える今だからこそ伝えていたのかもしれません。
葉山が陽乃に彼らをそっとしておいてくれ、あとに気づくこともあるというようなお願いをしていたこともありましたが、確かにそうかもしれませんが、陽乃としては家族だからこそ後悔させたくなかったからかもしれません。
僕も、高校の頃、家も貧しく、大学に行き学びたい気持ちはありましたが、その選択肢はありませんでした。
僕はその時期「踊る大捜査線」を観ていたこともあり、「警察官になりたい」と思うようにしました。この気持ちは嘘ではないです。
ただ本物かと言われれば代償行為だったでしょう。
本当は大学に行きたいとか音楽とかアニメが好きだったので表現してみたい気持ちがありましたが、想っても無理またはそのための手立てを考えることができなかったからです。
その後、新聞奨学生をして家を出て芝居の勉強をすることになりました。
でもこれもいつからか「自分にもやりたいことがある」頑張っていることがあると思いたいがためのものになっていました。もちろん努力はしますが、本当に必要なオーディションにでたり、積極的な行動はできなかったからです。
本当の願い・自立
3人の関係を続けること。でもそれを終わらせ、「父の仕事に関わる」ということを代償行為として選ぼうとしました。
雪乃のテーマとしては自立、依存せず自分で選択をする。諦めるということ。
この作品は自立というテーマもありそれは1人でいてなんでもできた雪乃がそれは自立ではなかったことに気づき、最後は部室の鍵も八幡が持っていたように、1人で立てることを知っていても手を差し出すという八幡との関係になって行く。
お互いが自立した上で支え合う。そして八幡も平塚先生に手を差し伸べられた時に自分でたち、握手をする。これも対等な立場で、握手をするという今までの成長や感謝も込めた形でした。
本物は見つかったか?と言った質問にどうでしょうねと答える八幡でしたが以前「醜い、自己満足を押し付けあうことができ、その傲慢さを許容できる関係性が存在するのなら」そして「そんなものに手が届かないのもわかっている」と独白がありましたが、その手を伸ばし続けることが青春でありいつまでも続けていくこと。
葡萄の酸っぱさに喩えていましたが、考えもがき苦しめ足掻いて悩めそうでなくては本物では無いといった平塚先生の言葉通りなのでしょう。
キャラクターが魅力的すぎました!
そして最後、終わらせたけどまた終わり、終わりに始まりを置くのは素晴らしかったです。由比ヶ浜さんが依頼に来て「私の好きな人に彼女みたいな感じの人がいるんだけど、それが私の1番大事な友達で。でもこれからもずっと仲良くしたいの。どうしたらいいのかな?」と相談に来て雪乃が「長くなりそうだから」「長くなるかも、今日だけじゃおわんなくて、明日も明後日もずっと続くと思うから」「そうねきっとずっと続くわ」というエンドで号泣でした。
とあまりにも感動しすぎて書き殴ってしまいました!
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