【頑張っているフリをしてませんか?】「理想的な働き手」を求められるプレッシャー

理想的な働き手のフリをする LIFE
理想的な働き手のフリをする

おはようございます!なべっちです。

ワークライフバランスやワークアズライフ、働き方改革など、仕事だけでなく生活も合わせて考える機運が高まってはいますが、勤務時間外でも何かあればすぐに対応できるか、朝早く出勤しているか、残業している、ちょっと熱があるけれど出社するなど、頑張っている状態が、会社にコミットしている。やる気があるとみなされることは往々にしてあると思います。

逆に休日出勤はできない。休みの日はメールなど返信がないという人は、やる気がないのか?あまり仕事に本気でないのか?と思われ、場合によってはキャリアや印象など不利になるイメージはありませんか?

誰もが、生活があり、全てを仕事に捧げた方が良いとは思っていないはずなのに、100%仕事に打ち込まないといけないというプレッシャーは確かにあると思います。
場合によっては「理想的な働き手のフリ」さえしているでしょう。

もうこの「フリをする」しなければならないというのがもうストレスですし無駄ですよね。

この理想的な働き手への圧力への戦略についてお話ししたいと思います。

三つの戦略

①職場の要求を受け入れ従う
②理想的な働き手の振りをしながら逃避の手段を密かに探す
③仕事以外にも大事なものがあり、それを捨てる気がないことを公言する

この3つのいずれかの戦略をとっていることが多いでしょう。

①職場の要求を受け入れ従う

ある調査では43%がこの戦略を採用しています。
仕事で成功するために職業的アイデンティティを優先し、生活を犠牲にしたり、抑え込んだりします。

忙しくて〇〇できない。本当はこういうことしたいんだなど趣味の活動も諦めている人もいいでしょう。

仕事が人生のミッションと重なっていて楽しければ、この戦略も効果的で、キャリアアップにもつながるでしょう。

しかし、キャリアアップできなかったり、仕事に何かあればダメージもその分大きいでしょう。
仕事が順調であれば充実感も得られますが、変化の多い時代では心もとないですね

また受け入れている人はそうでない人に対しても厳しくなりがちです。
こういった人は成果を出してマネジメントを任されることもあるかもしれませんが、仕事以外にも生活がある人の理解ができず良いマネジャーにはなりにくく後輩にも追い詰めたりするようなことも多いです。

理想的な働き手のフリをする

会社に気づかれないように、仕事以外の活動も行うタイプで27%がこのグループでした。

態度などは①に近いですが、工夫をするなどし時間を生んだりします。
例えば、仕事は自ら積極的に取りに行きますが、自分の家と近いところを選択したり、難しそうに見えるが在宅で仕事ができるようなものを選んだり。
移動時間をうまく使ったり。

理想的な働き手のフリをすれば、評価もされるかもしれませんが、心理的負担は大きいでしょう。

このような戦略を取る従業員は離職率も時間の経過とともに高くなる傾向があります。
自分の大事なことを長期間同僚などにも隠していくのは難しいということです。

①と同じようにマネジメントの立場になるのも難しく、自分は理想的な働き手を奨励したいわけでなくても、自分もそのように見せている以上、企業風土を変えるアクションはできません。

③仕事以外にも大事なものがあり、それを捨てる気がないことを公言する

最初は理想的な働き手のフリをしていても難しいことに気づいた人は仕事以外の生活をオープンにし、勤務時間の短縮や残業の相談、仕事についてなど相談をしていきます。30%の人はこれを目指していました。

公言することで自分のことを知ってもらうことができます。例えば育児などで親族の協力が得られないなどもそうでしょう。

しかし公言することでキャリアに影響が出ることもあるのは確かでした。
あるコンサルタントは育児休暇について相談したところ仕事への献身が足りないのではないかという疑問を投げかけられ「プロになるのか、その辺の人で終わるのか、今が選択のしどころだ。プロになるなら仕事ほど重要なものはあり得ない。世界に通用おうしたければ全身全霊傾けないとダメだ」と言われたそうです。

公言したことがデメリットになるとやる気は失われるでしょうあし、組織をさることもあるでしょう。
他者へのマネジメントも②同様難しくなります。

まとめ:良い働き手を求める圧力に対してどうすれば良いのか

3つの戦略はいずれもデメリットがありました。
それではどのようにしていけば良いでしょうか?

まずはリーダーが仕事以外のアイデンティティを養うことが大事でしょう。
公私のバランスの取れたマネジャーは従業員にもその価値を伝えることができます。
起きている時間全てを仕事に費やして欲しいわけではないというメッセージを伝えましょう。

2つ目に時間に基づく報酬を最小限にすることです。

出した成果よりも働いたように見える時間で評価されることも従業員が必要以上に頑張らなくてはいけない理由です。

従業員に費やした時間よりも実際に出した成果を正しく測りフリをする動機を減らしましょう。

有給休暇さえ申請すると「やる気がないのか?」「この状況で?」など仕事へのやる気と紐づける文化もまだあります。

組織全体で「従業員の私生活を守る」という意思表示をし実践しましょう。

制度として休暇や労働時間も合理的にするなど具体的な施策も必要でしょう。

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